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具体と抽象

具体と抽象

著者

細谷 功

参考価格

1,426円

出版日

2014-12-01

この本の書評・レビュー

『具体と抽象』は、細谷功さんが、私たちの思考の土台にある「具体化」と「抽象化」の関係をほどいて見せてくれる一冊です。

本書のいちばんの主張はシンプルで、人間の思考は具体と抽象を行き来しながら成り立っているという一点にあります。「もっと詳細にいうと」で具体へ降り、「つまり一言でいえば」で抽象へ昇る。この往復を意識するだけで、物事の理解やコミュニケーションがぐっと楽になると評されています。

積読を崩して読んだという人は、「そうそう、これこれ!」と膝を打ったと言います。大事なのは高い視座に居続けることではなく、具体と抽象を行き来できること——この気づきが、多くの読者の共通した学びになっています。

PdMにとって効いてくるのは、チームへの応用です。エンジニアやデザイナーなど思考パターンの異なる相手とのやり取りを、違いを認めながら前に進めるための道具として本書は働きます。「やり取りをあきらめるのではなく」という言葉どおり、翻訳者としての立ち回りに直結します。

「具体性とわかりやすさ偏重の現代で、抽象化の力を再認識させてくれる本」という声もあるとおり、いま一段抽象度を上げて考えたいときの拠り所になります。具体と抽象を軽やかに行き来する感覚を身につけたいPdMに、静かに効く薄い一冊です。

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