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ザ・ゴール
ザ・ゴール
この本の書評・レビュー
『ザ・ゴール』は、エリヤフ・ゴールドラットさん(訳は三本木亮さん、解説は稲垣公夫さん)による、制約理論(TOC)を物語で学べる一冊です。倒産寸前の工場を再建する小説仕立てで、マネジメント思考を体感できます。
中心にあるのがTOC(制約条件の理論)、すなわちボトルネックに注目する考え方です。「TOCについて解説した名著。TOC理論は現代の開発プロジェクト管理の定礎となっている概念」と評され、その射程の広さが語られています。
学びの骨格も明快です。企業のゴールはお金を儲けることであり、スループット・在庫・業務費用という3つの指標で捉える。そしてボトルネックを見つけて活かすことで全体を最適化する、という流れが繰り返し紹介されます。
適用範囲は工場にとどまりません。ある読者は「KPIなどの数値で進捗管理を行っている組織にはすべてこのTOC理論が当てはまります」と述べ、数字で進捗を追うすべてのチームに通じる普遍性を強調していました。
開発の現場にも直結します。TOCから派生したCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)やバッファ管理が、ソフトウェア開発の遅延防止に応用されているという声もあり、全体最適で考えるという発想がPdMの武器になる、と実感される一冊です。

