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ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
この本の書評・レビュー
『ティール組織』は、フレデリック・ラルーさん(訳は鈴木立哉さん、解説は嘉村賢州さん)による、マネジメントの常識を問い直す組織論の大著です。ビジネス書大賞2019の経営者賞を受賞しました。
本書は組織の発達段階を色で示します。最終段階のティール(進化型)は、読んだ経営者から「人生をかけて向かっていくべき世界観」と受け止められ、その一つ手前のグリーン(多元型)を現実的な目標に選ぶ、という読み方も語られています。
多くの人が反応するのが、そのグリーン組織の特徴です。「多様性の尊重」「価値観の重視」「権限委譲」といったキーワードが自社の指向と重なる、という気づき。とりわけ「文化こそが最重要で、CEOの最重要業務は企業文化と共有価値を育てること」という一節が共感を集めています。
事例の力も本書の魅力です。あるnoteでは、パタゴニアのシュイナードさんが売上より環境保全を優先し、主力のピトン販売から手を引いた逸話が「個人的に好きな一節」として挙げられ、利益より価値を優先する姿勢が破壊的イノベーションにつながる、と読み解かれています。
数年前に読んだときは気づかなかったが、アジャイルやリーンもグリーンの表れだと後から腑に落ちた、という声もあります。組織のあり方を根本から捉え直したい人に、折に触れ読み返したい一冊です。

