人気の本ランキング
起業の科学 スタートアップサイエンス
起業の科学 スタートアップサイエンス
この本の書評・レビュー
『起業の科学 スタートアップサイエンス』は、田所雅之さんが、シリコンバレーのエッセンスを日本の起業家向けに再構成し、事業創造のプロセスを一本の道筋に体系化した一冊です。
掲げるメッセージは強烈で、「あなたの失敗の99%は潰せる」。アイデア発想と検証から、CPF・PSF・PMF(課題と解決策、そして市場との適合)達成までの全体像を、フェーズごとの必要アクションと使うツールまで含めて網羅します。「必読書」と言い切り、「各ステップで穴が開くほど実践する辞書として傍らに置く」という声もあるほどです。
具体的な学びとしてよく挙がるのが、課題の実在を疑う姿勢です。「想定したカスタマーの課題は本当に存在するのか?」を起点に、自分が痛みを感じている課題から解決策へと発想を組み立てる順番が説かれます。
作り手への刺さり方も鋭く、実装が得意なエンジニアやデザイナーほど「とりあえず形から入ってしまう」という指摘に、プロトタイピングで「まずぐっと堪える」判断につながったという実践報告もあります。
一方で「体系的にまとまっているが、具体が薄く感じる」という声もあり、他の本や実践と組み合わせて理解を深めた人も少なくありません。それでも、プロダクトの初期からスケールまでの観点を一望できるこの本は、スタートアップ的な立ち上げに関わるPdMの地図として頼りになります。

