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キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論
キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論
この本の書評・レビュー
『キャズム Ver.2』は、ジェフリー・ムーアさん(訳は川又政治さん)による、新商品が本格普及する前に直面する「溝」をどう越えるかを論じたマーケティングの古典です。
本書の核にあるのは、テクノロジー採用のライフサイクルという視点です。あるnoteでは、まずターゲットとなる小さな顧客セグメントを特定して売り、そこからアーリーアダプターをメインストリーム消費者へと橋渡しする方法だと紹介されています。まずニッチを見つけ、狭い市場を満たしてから広げるという戦略ですね。
もうひとつ実務で語られるのが「ホールプロダクト」という概念です。ある読者はその要点を「ユーザーがサービスから成果を得るために必要なものは、入り口から出口まですべて提供しろ」と引き、そうすればユーザーは離れられなくなり競合の参入障壁も高くなる、と紹介しています。
興味深いのは、この考え方が机上の理論に留まらない点です。自社の多拠点型の機能開発の前提として採用しているという声もあり、プロダクト戦略の実装レベルで効いてきます。
初期の熱心なユーザーには受けたのに、その先で伸び悩む。そんな停滞の正体に名前を与えてくれるのがこの本の力で、普及の壁に悩むPdMの拠り所になります。

