人気の本ランキング
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
この本の書評・レビュー
『ジョブ理論』は、クレイトン・クリステンセンさん(訳は依田光江さん)による、「顧客はなぜその製品を選ぶのか」を因果でとらえ直すための一冊です。
中心にあるのは、すべての製品は、ある「ジョブ(片づけたい用事)」のために顧客に雇われているという見方です。「どんなジョブを片づけたくて、あなたはそのプロダクトを雇用するのか」という問いが、開発の出発点になります。
本書が繰り返し戒めるのが、相関と因果の取り違えです。「早朝にミルクシェイクを買うのはビジネスマン」という属性の相関ではなく、「通勤中に手を汚さず小腹を満たしたい」という因果=ジョブに着目する。ここを外すと施策はハズれると説きます。
だからこそ、デモグラフィック属性から企画を出すのは「めちゃくちゃよくある落とし穴」だと指摘する人もいます。属性ではなく、顧客が求める「進歩」から発想する。この転換こそが本書の核心です。
「基本中の基本のマインドセット」と評する人もいれば、「プロダクトを創る上で本当に大切な理論」と語る人もいます。本質的な課題から考える癖を身につけたいPdMにとって、長く立ち返れる基礎になる一冊です。

