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クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
この本の書評・レビュー
『クリティカルチェーン』は、エリヤフ・ゴールドラットさん(訳は三本木亮さん)による、なぜプロジェクトは予定どおりに進まないのかを小説仕立てで解き明かす一冊です。「遅延なくプロジェクトを進行したい人におすすめの1冊」として挙げる声もあります。
物語の核心は明快です。遅延が起きる原因は不確実性にある。ならばどう手を打つか、という問いへ読者を引き込んでいきます。
処方箋として描かれるのがバッファ管理の発想です。各タスクにバッファを持たせるのではなく、それらを工程の最後にまとめて全体のバッファとする。ある読者は「個別タスクにバッファを持たせず、テストや検証フェーズにバッファを持っていくやり方は取り入れていなかった」と、実務への気づきを綴っています。人間の行動心理をタスク管理に織り込む視点が、この本の勘所です。
もうひとつの醍醐味は、マネジメントを論理で捉え直す感覚でしょう。「コストワールド」から「スループットワールド」への転換、つまり部分最適ではなく最終成果に基準を合わせる考え方が、物語とともに立ち上がってきます。
「めちゃくちゃ面白くて、3回くらい読みました」という熱の入った感想もあり、小説なので分厚くてもとても読みやすいのが魅力です。理論を頭で覚えるのではなく、物語で腹落ちさせたいPdMに向く本です。

