人気の本ランキング
アフターデジタル - オフラインのない時代に生き残る
アフターデジタル - オフラインのない時代に生き残る
この本の書評・レビュー
『アフターデジタル - オフラインのない時代に生き残る』は、藤井保文さんと尾原和啓さんが、オフラインとオンラインが逆転した世界での価値の作り方を描いたベストセラーです。
本書の強みは、抽象論に留まらないことです。中国のアリババやテンセントがユーザーの行動データや購入データをどう活用してビジネスを広げてきたかが具体的に描かれ、「まさにこのことを言っているのだと思った」と腑に落ちる読者もいます。「中華系企業の実例を中心に、真のDXとはどんなものかの片鱗を知ることができる」という評価も寄せられています。
PdMにとって効くのは、発想の引き上げです。デジタル化=効率化で止まっている発想を、一段上へ——という声のとおり、社内の効率化だけでAIやデジタルを考えていると描けない、事業側の構想を促してくれます。
読みどころは、顧客接点がすでにデジタルへ移った現実を「前提の世界観」として提示する点です。この世界観を先に理解しておくと、組織や事業をどこへ組み替えるかがブレなくなる、という実践的な効き目があります。
OMO(オンラインとオフラインの融合)という言葉が示すように、体験全体を一つの流れとして設計する視点が全編を貫きます。データを起点に次の価値をどう構想するかを考えたいPdMにとって、思考の土台になる一冊です。

