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ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
この本の書評・レビュー
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』は、ピーター・ティールさんとブレイク・マスターズさん(訳は瀧本哲史さん・関美和さん)による、スタートアップの「なぜ大きく狙うべきか」を突き詰めた一冊です。
軸になるのは、0→1と1→nの違い。ゼロから何かを生む「垂直の進歩」と、既存を広げる「水平の進歩」を切り分ける視点です。指数関数的に伸びるスタートアップと、直線的に伸びるスモールビジネスは目指す先が違う、という整理が刺さるようです。
評価は高く、「セオリー的な本でこれ以外に参考になる本を僕は知りません」と言い切る人もいます。スケールを考えるときにいつも頭にある理論だと語る声もあり、実務の意思決定にまで食い込む本だとわかります。
とりわけ引かれるのが、手段と目的をめぐる指摘です。「『リーンであること』は手段であって、目的じゃない」という一節や、「重要なのは『何をするか』だ」というメッセージに強く共鳴する人が多い。とにかく速く回せばいい、という思考への静かな反論になっています。
2014年刊行ながら「まったく古さを感じず、大変味わい深かった」という感想もあり、創りたい未来を先に描くという発想は、プロダクトの長期構想を考える人ほど響く一冊です。

