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映像研には手を出すな! (1) (ビッグコミックス)
映像研には手を出すな! (1) (ビッグコミックス)
この本の書評・レビュー
『映像研には手を出すな!』は、大童澄瞳さんによる、女子高生3人のアニメ制作を描きながら、その中身は極めて高度なプロダクトマネジメントの物語として読める作品です。
物語の核にいるのはプロデューサー役の金森さん。暴走しがちな天才クリエイターの手綱を握り、出資者や規制当局と交渉して予算を獲得し、納期内に商品として成立させていく——その姿を「金森さんが理想的なPMムーブしています」と評する人がいるほど、PdMの実務そのものが詰まっています。
とりわけ響くのは、「細部へのこだわり」という作り手の情熱と、「利益を出す」という経営の論理をどう統合するかというテーマです。ものづくりに関わる人なら誰もが抱える緊張関係が、正面から描かれます。
その象徴が金森さんの金銭観です。「仕事に責任を持つために金を受け取るんだ」という理念、そして代金を請求しないことは「清貧ではなく単なる責任逃れ」だという突き放した認識。理想を実現したいなら、それをきちんと金儲けに変えることが最善だという、冷徹かつ本質的な矜持がにじみます。
読後感は驚くほど前向きです。「クリエイティブのモチベ出ます」という声もあり、新規事業のリーダーが学ぶべきものが詰まった一冊として、多くのPdMに勧められています。

